インフォームド・コンセントって?

「インフォームドコンセント」とは、あなたの治療法について、
あなたと医療チームが話し合いを続けることをいいます。

この話し合いで、医療チームはあなたに使用できるいくつかの治療法について、いい点も悪い点もすべて説明します。分かりやすく説明するための文書も提供します。あなたの疑問に対しては、医療チームがすべてお答えします。すべてをご納得いただけたら、どの治療法にするかをあなた自身が選んでください。

もし治療を受けると決めたときは、文書に署名捺印をしていただき、インフォームドコンセントの記録とします。

これで終わりではありません。あなたは治療を受けるあいだ、医療チームと話し合いを続け、疑問を解消したり、治療法を修正したりします。
インフォームドコンセントはずっと続くのです。

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「インフォームド・コンセント」にまつわる「うわさのウラガワ」

あえてここで、「インフォームド・コンセント」についてのさまざまな誤解をお見せしたら、皆様によりご理解いただけるかもしれません。

うわさ その1:
インフォームド・コンセントは本来、医療チームを法的に守るために作られたものだ

真相:
インフォームド・コンセントの目的は、あなたが良く考えた上でいろいろ決められるように、さまざまな知識や情報を提供して、あなたを含めた治験に参加する人々すべてを守ることです。

うわさ その2:
インフォームド・コンセントで最も重要なのは、文書にサインすることだ。

真相:
この過程でもっとも重要なことは、治験に参加する前でも、最中でも、終わった後でも、あなたと医療チームが話し合いを続けることです。文書は、その話し合いのたたき台として使えるように設計されています。

うわさ その3:
主治医は最も良い方法を知っている:だから臨床試験に参加すべきかどうかは先生が教えてくれる。

真相:
主治医は、アドバイスや情報は教えてくれるでしょう。しかし、決めるのはあなた自身です。どんな医療専門家であっても、治療がうまくいくかを確実に判断することはできないのです。

うわさ その4:
いちど同意文書にサインしたら、必ず参加しなきゃいけない。そして最後までやらなくちゃいけない。

真相:
これは、まったくの間違いです。たとえ同意書にサインした後でも、心変わりするのは自由で、参加しないことにしても良いのです。どんな理由でも、いつであっても、治験を止める権利があります。もちろん、そのことで従来通りの治療を受けられなくなることはありません。

うわさ その5:
私の担当者は忙しい。だから試験の途中で話し合ったり、質問したりできそうにない

真相:
担当の医療チームはあなたに情報提供し続け、そして提供した情報をご理解いただけたか確かめ、あなたのご質問に答える義務があります。まだまだ足りないと感じるようなら、ためらわずに聞きましょう。
試験中、あなたの疑問に答えられる人の電話番号などをもらいます。何かあれば、積極的にご利用ください。

このように治験は、皆様が、心から参加したいと思っていただかないとできないのです。